うーむ、確かに長期戦になってきたねぇ、それも思ったより長めの(,,゚Д゚)

新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ(骨格)(PDF注意)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/894/202005159999.pdf

東京都が緊急事態宣言解除後、最終的にどういう感じで元の環境に営業自粛などをした店などの緩和していくか、という辺りで今日のニュースで流れた資料。
で、現状を表示しているステップ0からステップ3までの3段階のように見えるけど、実はステップ3では「クラスタ発生歴があるか高リスク施設を除く」とあって、それらは最後の全面解禁までは営業再開を制限される。

で、隠居の身としては気になるのは、COVID-19騒動の前に行っていた、寄席、落語会、ホール落語、ライブハウス辺りの再開なので、以下はその辺について考えてみたこと。

で、やはり今日、全国公立文化施設協会が出した「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」( https://www.zenkoubun.jp/info/2020/pdf/0514covid_19.pdf )を見ると、この手の劇場ホールを使った公演などに関しては、座席配置や演者やスタッフ間の感染予防に配慮した上でならステップ2での再開の可能性はある。上記協会には、内幸町ホールや渋谷の大和田伝承ホール・さくらホールのように落語会などで使われているところも加入しているので、これらや、仮に加入してなくても同等の規模の民営ホールなどでもおそらくは興行再開は可能かと思われる。ただし、客席の間隔などから、収容キャパは1/2-1/3程度に減ることが予想されるので、元々完売が確実な演者の会やライブの場合、チケット代を、倍まではいかなくても30-50%値上げする可能性がある。元々動員がその減るキャパ程度という予想の興行だと変わらなさそうだけど。

で、若手などが使っていた道楽亭やらくごカフェみたいな小規模の会場で問題になるのは、ホールなどと違った換気がどのくらい出来るかという点と、同程度に客席を減らすと20-25席が上限になる。どうなるかねぇ、お席亭とかに話を聞いてみないとわからない。ただ、小規模イベントは比較的やりやすい感じではある、三密さえ起きない配慮が出来れば。

定席で心配なのは、建物が古い末廣亭かなー。他の3つはビル化の時にホール並みの換気設備はあるだろうから、普段の入りくらいの演者で指定席制にすればたぶんいけるけど、末広は強制換気設備がそこまで強力なのがあるかなー。冷房があるからある程度換気できるはずだけど。

で、問題はライブハウスなんだよなー(後、カラオケもだけど)。この資料では「高リスク施設」が何かが明記されていないけれど、これまでに(大阪でだけど)クラスタ発生しているし、従来からの専門家会議で三密の発生しやすい事例としてあげられていたから、ライブハウスが「高リスク施設」に分類されている可能性は高い。そうなると一番最後、ワクチン・治療薬開発後、あるいは(ワクチンや万能の治療薬は開発されない可能性もある)医療施設がクラスタ発生しても十分に対応できる余裕があるくらいにまで収束しないと難しい。
あるいは、ハコによってはホール並みの強制換気設備などがあるかも知れないし、防音の割に換気がしやすい構造かも知れない。そういう所は、都にその確認を受けて営業とかいうことになるかも知れない。ただ、都がわざわざそれを先に窓口用意してくれる可能性は低そうだから、そこをどう突破口を開くか。
で、ステップ2or3で営業再開できたとしても、元のように飲み食いしながら、というのは難しいかなぁ。ホールのガイドラインでも客に客席での会話やロビーでの密集etc.が起きないような配慮が求められている。同様に、貸しホール的に間隔開けて配置した椅子に座って、ドリンクもペットボトル飲料とかマスクをしててもストローで飲めるようなタイプのものだけに制限されるかも知れない。で、酒をストローでは飲めないしなー(,,゚Д゚)
なんというか。これが建築基準法だとかなんだとかの改正で、将来的に見えていたことなら、ライブハウス側なり物件側なりが事前に予算組んだりそのためのクラファンくんだりとかでなんとかできたところあったんだろうけど、突然の災害で蓄えは最初の2,3ヶ月の維持で消えてるから、強制換気のための設備投資なんてもう出来ないだろうし、自己物件のライブハウスはそう多くないだろうから、大家が対応してくれなかったらそれまで(って前に書いたような気がする)。
景気対策として、通常の飲食店含めてそういうCOVID-19対応の設備投資への補助金と無利子貸与を入れればいいと思うんだけど、それで金がどうかなっても、換気装置の製造と工事作業人の取り合いになって時間がかかりそうだなぁ。かといって「ライブハウスだけ」とかってニッチな支援は多分支持されないだろうし(ここで平田某よろしく「ライブハウスは文化だから」を言い始めたら却って理解は得られない。通常の飲食店とかだって食文化を支えてるんだから)。

うーん。もしかしたら、ある程度のイベント関係については、淘汰とそこからの復活に数年単位、下手したら10年くらいは見ておかないといけないかもなぁ。
神戸の寄席が、1970年に「松竹座」が閉館して、2018年に「神戸喜楽館」がオープンするまで、50年弱かかっている。さすがにそんなにかかるもんじゃないだろうし、小規模の生音楽を食事などと一緒に提供するようなものは、一度消えたらそのままもうなくなってしまうほど弱い文化じゃない。あるいは今はまだ恐れられているCOVID-19も、特性とかがわかってきたら、感染するリスクそのものが社会で受容されるようになると思う。HIVが出始めてきた時はもっと恐れられて「人類を滅ぼすかも」まで言われていたけど、まぁ、感染力の弱さあってではあるけど、それでも今は感染したら即死ぬ病ではなくなって、それなりに社会で共存している(で、HIVに感染しないように徹底した生活をみんな送っているかと言ったら、決してそんなわけでもなかったりするし)
ただ、それにはやはり年単位の時間が必要だし、その結果、様々な理由で淘汰されたり、もう二度と見ること、聴くことができなくなってしまう演者も出てくるかも知れない。それはものすごく残念なことではあるけど、やっぱりこう言うものって一期一会でしかないのだなぁ、という、一種の諦観みたいな結論に至りつつもある。
ま、あたしみたいな年寄りはもう後がそんなにないかも知れないけど、若い人たちは決してあきらめたりせずに、また、ついこの間みたいな賑やかな街、賑やかな夜が帰ってくるのを待ちなよ。たかだかこの程度で消えてなくなるほど、娯楽という文化は脆弱なものじゃないからさw

matuken について

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